前回の「黒川温泉1泊2日の”のんびり旅”《その1》」の続きです。
今回の旅は、急に思い立った旅(詳細は《その1》)でしたので、主目的は温泉に浸かって美味しいご飯を食べてのんびりすること、、、特に観光などの目的はありませんでした。
そこで、宿にあった黒川温泉の周辺マップを参考にウオーキングコースを散歩し、露天風呂で汗を流して福岡に帰ることにしました。
宿の前の道がコースになっており、わずか20分ほど歩いて、阿蘇の大自然とパノラマ絶景を満喫することができました。
人に出会うことがほとんどなかった、、、まさに『穴場スポット』でした。
ウオーキングコースの位置
コースは、温泉街からすぐのところにあり、車で移動する必要はありません。
私は、宿をチェックアウトした後、車を宿の駐車場に停めさせてもらい、旅の荷物は車の中に置いたまま手ぶらでスタートしました。
ウオーキングの所要時間は、ゆっくり歩いて1時間30分ほどです。軽装、スニーカーでOKです。
なお、コースの途中に駐車場もありますので、マイカーで移動という手もありますが、、。
▼マップの赤い枠の部分が今回歩いたウオーキングコースです。分かりにくいので次の画像で拡大しています。
コースの部分を拡大
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▲ピンク色の線がウオーキングをしたコースです。
「旅館にしむら」をスタートし、「平野台展望所(恋人たちの丘)」で阿蘇の大自然を満喫し、硫黄のにおいのする「すずめ地獄」を経由して再び「旅館にしむら」に戻ってくるという時計回りのコースを歩いてみました。
コースの途中に見どころが沢山あり、とても楽しめるウオーキングコースになっています。
■スタート
▼「旅館にしむら」の前の道(なだらかな坂)を上っていきます、、、ずっと緩やかな登りです。
▼道は狭いですが、山の上の方にも温泉宿があり、車両の往来もありますので、車両通過時は注意が必要です。
▼要所要所にコースの表示がありますので、道に迷うことはありません。
▼黒川温泉を訪れたのは2月でした。標高700mにあり、夜間は、零度以下に冷え込むので、道の両端には、いたるところで氷柱(つらら)や霜柱が見られました。
▼「旅館にしむら」を出発して10分ほど歩いたところで、早くも視界が少し開けてきました。
▼コースを進む(登る)に連れて、右後方に「阿蘇五岳」の一つ「根子岳」(涅槃像と言われる顔の部分)と「高岳」(同胸の部分)が徐々に現れてきます。画像中央左部分が「根子岳」
▼標識に出ていた「出会いの辻」を過ぎると、一気に視界が開け、阿蘇特有の雄大な景色が目に飛び込んできます。
「旅館にしむら」を出て、途中、草木を眺めながらのんびりと歩きながら、25分ほどで「出会いの辻」に着きました。ここまで歩いてきて息が切れるようなことはありませんでした。
▼「出会いの辻」を過ぎて、平野台展望所(恋人たちの丘)」を目指します。
▼緩やかな道を歩きます。1本道なので道に迷うことはありません。
■平野台展望所から阿蘇五岳 ★超穴場的な場所★
▼「平野台展望所(恋人たちの丘)」が見えてきました。日曜日の午前11時頃、周囲には誰もいません、、、妻と私だけです。
■絶景 ~ パノラマビュー!!
宿からのんびり歩いて30分歩でこんな絶景に出会えるなんて!それに人もいない!
山あいの森に佇む「黒川温泉」と真逆の光景が目に飛び込んできます。
▼展望台に登って景色を眺めてみました、、、阿蘇山の雄大な景色、大自然が目に飛び込んできます。当日は、晴天に恵まれ、お釈迦様が横たわっているように見える涅槃像、「阿蘇五岳」もはっきりと見えました。「阿蘇五岳」の麓には一面、靄がかかり、涅槃像が雲の上に横たわっているような幻想的な光景です。
ここからの眺望は素晴らしい。阿蘇「大観峰」を始め沢山ある阿蘇くじゅう観光エリアの中でも 眺めのいい穴場的な場所だと思いました。
日曜日の午前11時にこんな素敵な場所に人がいないのが不思議でたまりません。
ちなみに、私は妻とウオーキングできましたが、展望所までは車が通れる道も完備されています、、、今後、観光客が増える、、、穴場スポットではないかと思います。
▼阿蘇山五岳です。ちなみに活発に活動し、時々噴火しているのは、中岳です。
▼真っ青な空と阿蘇の雄大な景色 ・・・草原の先に『阿蘇五岳』から『くじゅう連山』までを望める爽快ビューは感動もの ~ 暫くの間、何もせずに見入ってしまいました。
▼「筑後川源流の碑」という石碑が設置されていました。この後、帰り道で、その筑後川の源流に遭遇します。
▼展望台には鐘が設置されいましたので鳴らしてみました。
小さな鐘なのに大音量で鳴り響きましたので、鳴らした自分自身が一瞬驚いてしまいました。ただし、周囲には人はおらず、阿蘇の大自然の中に鳴り響く鐘の音に清々しさを感じました。
■復路・・冒険心をくすぐる遊歩道
「清流の森」を目指して進みます
▼暫くこんな道が続きますが、遊歩道はしっかり整備されていますので、安心です。
■筑後川源流 ・・ 『清流の森』
▼筑後川の源流にやってきました。水流は、透き通っていて、とても奇麗で、また、流れる小川のせせらぎも耳に大変心地よかったので、暫く近くにある石に腰かけて眺めていました。
この一帯を「清流の森」と名付けたのも頷けます。
▼水流は、限りなく透明で綺麗です。
■すずめ地獄へ
▼コースは整備されていますので心地よく歩くことができます。
▼たまに倒木があったりしますが、、(-_-;)、、ご愛敬!簡単に乗り越えられました。
▼小川を渡るための飛び石があったりして楽しい。冒険心をくすぐられます。
▼また表示がありました、、、こうした表示が至る所にありますのでウオーキングを安心して楽しめます。
■すずめ地獄に到着
▼あちこちから噴出する亜硫酸ガスの冷泉によって、時にはスズメやタヌキなどの小動物が死んでしまうことから、この名前が付いたとのこと。火山ガスで気分が悪くなる場合もあり、近づく場合は注意が必要、、、地獄にしばし滞在しましたが、私も妻も特に問題ありませんでした。
▼「すずめ地獄の紹介」の表示には、「 この亜硫酸ガスを含んだ冷泉は皮膚病に効果があると言われています。」と記載されていますが、“遊泳は禁止”になっています。
▼地獄の中央に渡るための板がかけれており、中央へ移動できるようになっています。
▼この後、山を下っていくと広い駐車場があり、また、更に下っていくと山間に点在する温泉宿が見えてきます。
▼温泉街から少し離れたところにも宿が点在しています。
▼そして、道は「旅館にしむら」の立つ橋の袂へと続き、ウオーキング終了です。
訪れたのは2月。1年で最も寒い時期ということもあり、山あいには緑が少なく、落葉した木々や枯草がめだちましたが、こうした風景もなんとなく受け入られました。
宿泊中、夜、裸電球一つの仄暗い露天風呂に浸かり、星空を眺めながら小川のせせらぎを聞いていて、ふと、「侘び寂び」ということばを思い出しました。
『侘び寂び』
日本の美意識の1つ。一般的に、質素で静かなものを指す。本来侘(わび)と寂(さび)は別の概念であるが、現代ではひとまとめにされて語られることが多い。
なんか、「そんな言葉がぴったりの温泉だな~、、、」と思いながら、時間が過ぎるのも忘れ、ゆったりとした気持ちで過ごすことができました。
豪華な旅ではありませんでしたが、山間のひなびた温泉街で「侘び寂び」を感じた1泊2日の旅でした。
新緑の季節にもう一度訪れてみたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
コメント
素敵な旅行記! 奥様と仲睦まじい様子が感じられてニヤニヤしてしまいました^ ^。
私の方は、先週一週間福岡旅行を満喫して帰ってきました。教えていただいた通り、東急ハンズとインキューブにも行きました! どちらも性格がありますね。もっと若ければインキューブが良かったでしょうが、今の私にはどちらかというと東急ハンズの方が好みでした! 短い滞在の間に三度も行きました…(^^;。楽しすぎる。毎日通いたいぐらいです。ハンズ限定のジェットストリームと、皮のトートバッグを買いました。ジェットストリームは2年ほど前に出たもので全国的にほぼ売り切れのようですが、数本残っていてラッキーでした。名前も入れてもらえたので、自分のを買った数日後にお世話になっている方のプレゼントにもう一本買いました。まだ残っているかも? 皮のトートバッグは新製品のようでした。
今や韓国の物価は日本と変わらず…もしくは日本よりも高いので、同価格なら日本の製品の方がはるかに質がいいんです。なので買い物天国です。今は韓国からでも個人輸入を代行してくれる業者がたくさんあるので、少々高いぐらいなら日本のものを買っています。
そういえば…夜の中洲のドン・キホーテは、異国でした。客も店員も韓国人と中国人だらけ。すごかったです…。
いつか私も黒川温泉に行きたいですね。レンタカーだけでなく、高速バスもいいですね。参考にさせていただきます^ ^。
”チホリン”さん、いつも楽しいコメント、ありがとうございます、、、m(_ _)m
東急ハンズに行かれたんですね、、、。私も、東急ハンズの大ファンです。
ステーショナリーだけでなく、珍しい雑貨等、「オ~ッ!」と思わせるグッズがあったりして、ただ見ているだけでも楽しいし、時には思わぬ発見があったりします。
私は、JR通勤なので、仕事帰りに立ち寄ったりするんですが、、、つい必要のないものまで買ってしまうので、要注意です(-_-;)
何か、面白いものを見つけたら記事にしたいと思いますので、また読んでください。
今後ともよろしくお願いいたします。